新海誠 アニメーション映画
新海 誠(しんかい まこと)は、アニメーション監督で小説家。
妻は女優の三坂知絵子で、娘は子役の新津ちせ。
長野県南佐久郡小海町で生まれ、子供の頃からSFや宇宙ものが好きだった。
アニメ「ほしのこえ」
2002年に、初めての劇場公開作品となる「ほしのこえ」を発表した。
監督、脚本、演出、作画、美術、から編集までを1人で行い
約25分のフルデジタルアニメーションを約7か月をかけて制作した。
ネット上の口コミで話題になり、DVDは6万本以上の売り上げを記録し多数の賞を受賞した。
アニメ 「雲のむこう、約束の場所」
2004年発表で初の長編作品となります。
「雲のむこう」という言葉には前向きな登場人物たちの意志が込められています。
今じゃない、ここじゃない、本当に目指すのは、その先にある「約束の場所」がある。
物語は、日本が南北に分断されていて、北海道と本州が別々に統治されていた。
津軽半島に住む中学3年生の藤沢浩紀と白川拓也は異国の大地にそびえ立つ塔にあこがれ、飛んで行く計画を立てていた。
クラスメイトの沢渡佐由理を一緒に連れていく」と約束を交わした。
ある日、突然、浩紀たちの前から姿を消してしまう。
3年後、拓也はアーミー・カレッジで塔の秘密を探っていた。
塔は高精度な未来予測を行うためのシステムで、
塔の設計者の孫娘である沢渡佐由理は原因不明の奇病で3年間眠り続けていることを突き止めた。
津軽海峡の戦闘の混乱にまぎれ浩紀は佐由理を塔に連れていく。
夢の世界では、佐由理は、夢が消えたら夢でのことは全て忘れてしまっていた
浩紀は塔を破壊して宇宙の消失を食い止めたが、約束の場所も永遠に失われてしまった。
アニメ 「秒速5センチメートル」
「秒速5センチメートル」は、短編映画3本の連作からなるアニメーション。
2007年に発表されDVDも発売された。
秒速5センチメートルとは「舞い散る桜の花弁」が地面に向かって落ちる速度。
秒速5センチメートル
貴樹は東京で社会人となり、高みを目指しただひたすら仕事に没頭する日々を過ごしていた。
それは、何かの衝動に駆られていたのかは分からなかった。
水野理紗とは、3年間も付き合っていたが、
「1000回メールしても、心は1センチくらいしか近づけなかった」と言われるほど自分の心が彼女に向かっていないことを見透かされていた。
貴樹は、ある日、小学生時代に毎日通っていた道を歩いた。
踏切内で1人の女性と踏切内ですれ違った瞬間に2人は何かを感じ、
渡り終わった彼女がゆっくりと振り返った瞬間、急行列車が2人の視界をふさいだ。
列車が通り過ぎた後には彼女の姿はなかった。
しかし、貴樹は何かを決心したかのようにほほ笑みながら静かに歩きだした。
コスモナウト
種子島の高校3年生である澄田花苗は、東京から転校してきたクラスメイトの貴樹に中学2年の春から恋していたが、その想いは伝えられずにいた。
まもなく、卒業式を迎えるのに自分の進路も決められずいた。
趣味のサーフィンでも波の上に立つことができない程のスランプに陥っていたのだ。
やっとの想いを告げようとした瞬間、貴樹から無言の圧力を感じた花苗は告白することを断念する。
貴樹のことを思いながら帰り道に泣き出してしまう。
その時、背後で打ち上がったロケットを見た花苗は、
貴樹は自分のことなど見ておらず、ずっと遠くにあるものを見つめているのをはっきりと感じるのだった。
結局、花苗はその日の帰り道、何も言えずに告白を諦めてしまった。
彼女は貴樹への想いが一生報われることがなくても、
それでもなお、彼のことがどうしようもない位い好きだという想いを胸に泣きながら眠る。
桜花抄(おうかしょう)
小学生の遠野貴樹と篠原明里は気が合うから一緒に時間を過ごすことが多くクラスメート達からもからかわれるほどだった。
しかし、明里は父親の仕事の関係で小学校卒業と同時に栃木へ転校し、それ以来、会うことがなくなってしまった。
中学校に入学して半年が経過した夏のある日、栃木にいる明里から手紙が届いた。
2人は、それをきっかけに文通を重ねることになる。
中学1年の終わりが近づいたころ、今度は貴樹が鹿児島へ転校することになった。
栃木と鹿児島は絶望的に遠い。
貴樹は、もう明里に二度と会えなくなるかもしれないと思い、栃木まで明里に会いに行く決意をした。
しかし、約束をした3月4日は、関東では大雪となり貴樹の乗った列車は途中で何度も長時間停車するのだった。
さらに、明里に直接渡す予定だった手紙を乗り換えの小山駅のホームで、風に飛ばされて紛失してしまう。
貴樹は遅れている列車をホームで待つ。
運行停の列車の中では再開を待つことしかできない、時間だけが流れていく。
深夜になり、貴樹は約束の時間などとうに過ぎた頃、ようや待ち合わせの岩舟駅に到着した。
明里は人気のない待合室で一人待っていたのだった。
雪の降る中、貴樹と明里は、桜の木の下で唇を重ねた。
近くにある納屋の中で寄り添って夜を明かした。
翌朝、明里は駅で「貴樹くんはきっとこの先も大丈夫だと思う」と言って見送った。
明里も貴樹に手紙を用意していたが、渡さなかった。
貴樹は走り去る列車の中、彼女を守れるだけの力が欲しいと強く思いながら、いつまでも車窓の景色を見続けるのだった。
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