「半沢直樹」ドラマ
『半沢直樹』（はんざわなおき）は、池井戸潤の小説「半沢直樹シリーズ」を原作としたTBSテレビドラマである。主演は堺雅人で、『オレたちバブル入行組』をベースとする第一部の大阪西支店編と2013年7月7日から9月22日まで放送分の、『オレたち花のバブル組』をベースとする第二部の東京本店編の二部構成で全10話が放送された。
「やられたらやり返す、倍返しだ!!」「クソ上司め、覚えていやがれ!」。が当時の流行語になるほど注目」された。
ストーリー2013年版第一部・大阪西支店編
「上を目指す」と公言する有能な銀行マン半沢直樹が頭取を目指すことには、ある理由があった。それは、亡き父親が銀行に融資を引き揚げられ、追い詰められ自殺したという過去があり、亡き父親のためにも銀行を変えようという信念を持っていたのである。
半沢が融資課課長として勤めている東京中央銀行大阪西支店では、名誉ある最優良店舗賞の受賞を目指していた。ある日、支店長の浅野から、これまで取引のなかった「西大阪スチール」への融資話が持ち上がったのだ。半沢は十分な審査をしようとするのだが、時間を与えられず、支店長の浅野の鶴の一声で「無担保で5億円の融資」が決定し実行された。
支店長浅野の目的通り大阪西支店は目標額を達成し最優良店舗の称号を獲得した。しかしその後の調査で、優良企業と思われていた西大阪スチールは粉飾決算が発覚し倒産した。そして社長の東田は雲隠れしてしまい、融資された5億が焦げ付く事態に陥ってしまう。
さらに、半沢は支店長浅野が5億の融資事故の全ての責任を融資課長である自分に押し付けて事態の収拾を図ろうと画策していることを知る。一週間後に迫った聞き取り調査にも雲隠れしたままだった。西大阪スチー社長の東田を見つけなければ、半沢は関連会社に左遷、すなわち出向させられ銀行員にとっての終わりを迎えてしまうのだが。
そんな時、大阪西支店に国税局による支店査察が入る。これに疑問を持った半沢は、コピー機に仕掛けたハードディスクの保持データを調べた、その結果国税局も脱税で西大阪スチールを調べていることを知ることになる。その結果、まだ回収できる「隠し資産」が10億円以上あると確信する。さらに元経理課長から裏帳簿を手に入れたことで、東田の居場所を突き止めることに成功し彼に詰め寄るのだが、東田の愛人である未樹の不意打ちを受けて取り逃がしてしまった。
ついに、東京本部での聞き取り調査の日がきた。
浅野支店長の息のかかった人事部次長らに厳しく責任を追及される半沢!
ついに浅野支店長との徹底抗戦を決断する。喧嘩腰で次長らに対応した挙げ句、啖呵を切って言い放つたのだ。
「私は必ず5億を回収する！二度と邪魔しないで頂きたい！」
「半沢直樹」ドラマ 第二部・東京本店編
半沢が西大阪スチールの案件の活躍から、東京中央銀行本部・営業第二部次長に栄転し、まもなく1年が経過しようとしていた。半沢は営業第二部のエースとして、自ら最前線で活躍しの部下部下数十人を現場で取り仕切っていた。
伊勢島ホテルは、大口取引先であり最近200億円の融資がされていた。しかし、実は株の運用失敗により新たに120億円もの損失を出していたことが判明。経営再建のため中野渡頭取は伊勢島ホテル社長である湯浅からの依頼で半沢をホテルの担当に任命した。もし伊勢島ホテルの経営再建案を金融庁が認めなければ1000億円以上という莫大な引当金の確保が必要になり、東京中央銀行の経営にも大きく影響する事態だ。
しかし、今、融資した200億を引き上げてしまうと伊勢島ホテルの経営破綻が懸念されるため、取締役会において200億の引き上げはせず、伊勢島ホテルの経営を再建をすることに決定した。伊勢島ホテルの女性専務の羽根夏子は、株の運用失敗により巨額の損失を出した張本人でありながら、なぜか東京中央銀行には非協力的であった。
実は自分が社長の座を奪おうと暗躍していたのだ。損失を銀行に告発した経理課長の戸越を解雇し、さらに大和田常務と組んで社長をも失脚させようとしていたのだった。
そんな中、東京中央銀行への戸越の告発を揉み消したのが、京橋支店支店長である貝瀬であることが判明した。京橋支店の歴代の支店長には、旧産業中央派が歴任し大和田とその部下である岸川達であった。
半沢はバンカーの誇りを持ち、不正の疑いの濃い大和田に対して言い放つた。
「私は担当として、どんなことをしてでも伊勢島ホテルを守ります!」
2020年1月3日には吉沢亮主演のスペシャルドラマ 「半沢直樹II・エピソードゼロ～狙われた半沢直樹のパスワード～」 が放送された。
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